ai-garage
News

Gemini 3.8 Flash とは?料金は3.7と同額$0.75、変わったのは1回の実費

Gemini 3.8 Flash とは?2026年9月2日(米国時間)に公開された Google の最新 Flash だよ。料金は入力$0.75/出力$3.75で 3.7 Flash と同額なのに、同じ課題を解かせたときの実費は$0.40から$0.58に上がったんだ。単価と実費は別々に動くよ。

Gemini 3.8 Flash とは?料金は3.7と同額$0.75、変わったのは1回の実費

この記事の要点

  • Gemini 3.8 Flash は2026年9月2日(米国時間)公開。100万トークンあたり入力$0.75/出力$3.75で、これは 3.7 Flash とまったく同額(2026年12月31日までの導入価格。2027年1月1日から入力$1.50/出力$7.50)。
  • 第三者機関 Artificial Analysis の賢さの総合指標は 3.7 Flash の56から59へ。196モデル中17位で、値段を1セントも上げずに順位を28位から17位へ上げた形になる(いずれも公開時の指標 v4.1.1 の値。v4.3 になった2026年9月8日時点では 3.8 Flash が41で130モデル中30位、3.7 Flash が39で同37位)。
  • ただし1つの課題を解かせたときの実費は$0.40から$0.58へ上がった。同じテスト一式で吐き出した出力トークンが64Mから120Mに増えたためで、Google 自身も「3.8 Flash はより多く考え、道具を何度も呼ぶのでトークンを多く使うことがある」と明記している。
  • 同時発表の Gemini 3.8 Flash Cyber は一般提供ではない。審査を通った政府機関・重要インフラの運営者・ソフトウェア保守者だけが使える Fairwind Program 経由で、穴を直すテスト CWE-Bench の正解率は47.2%。

やっほー、ぼくてんびん丸!Google の Gemini 3.8 Flash が出たよ。……あのね、これ8月13日に 3.7 Flash が出たばっかりなんだ。また3週間。Google 自身が「6週間で3世代目」って書いてるんだよ。速すぎない?

しかも今回、値段のところがちょっと面白いことになってる。単価は1セントも上がってないのに、実際に払う額は上がるんだ。順番に見ていくね。

何があったの?

2026年9月2日(米国時間)、Google が「Introducing Gemini 3.8 Flash and 3.8 Flash Cyber」という公式ブログで、2つのモデルを同時に発表したよ。

  • Gemini 3.8 Flash — みんなが使える主力モデル。Google の言い方だと「いちばん賢い働き者」
  • Gemini 3.8 Flash Cyber — セキュリティ専門の別枠。一般には開放されていない

Flash 系の世代交代はこんなペースになっているよ。

モデル公開日前の世代からの間隔
Gemini 3.6 Flash2026年7月21日—
Gemini 3.7 Flash2026年8月13日約3週間
Gemini 3.8 Flash2026年9月2日約3週間

料金は3.7 Flash と1セントも変わらない

ここは素直にうれしいところ。据え置きだよ。

項目2026年12月31日まで2027年1月1日から
入力(100万トークンあたり)$0.75$1.50
出力(100万トークンあたり)$3.75$7.50
読み込んだ内容の使い回し$0.075$0.15
その保存料(100万トークン・1時間)$0.50$1.00

3.7 Flash とまったく同じ額なんだ。無料で試せる枠も用意されているよ。

⚠️ でも「1回あたりの請求」は上がるんだ

ここが今回いちばん大事なところ。 単価が同じでも、同じ仕事を頼んだときの請求額は上がるよ。

理由は Google 自身が公式ページに書いてる。

3.8 Flash はより多く考え、道具を何度も呼ぶので、とくに力の入れ具合を上げるとトークンを多く使うことがある

第三者機関の Artificial Analysis が同じテスト一式を解かせた実測でも、そのとおりの結果が出たよ。

Gemini 3.7 FlashGemini 3.8 Flash
賢さの総合指標(公開時 v4.1.1)56(196モデル中28位)59(同17位)
1トークンあたりの値段$0.75 / $3.75同じ
テスト一式で吐き出したトークン64M120M
1つの課題あたりの実費$0.40$0.58
出力の速さ(1秒あたり)287.4トークン302.1トークン

吐き出す量がほぼ倍になったから、1課題あたりは $0.40 → $0.58 になったんだ。ぼくらが出しているAIモデル比較表のコスパ指数だと 3.8 Flash は78から81に上がって単独2位なんだけど、あれは単価で計算した数字なんだ。実際の請求書は、単価だけじゃ決まらないってことだね。

Gemini 3.7 Flash と 3.8 Flash の比較図。1トークンあたりの値段は入力0.75ドル・出力3.75ドルで両者とも同じだが、同じテストで吐き出した出力トークンは64Mから120Mへ増え、1つの課題あたりの実費は0.40ドルから0.58ドルに上がったことを示す図

Google も逃げてなくて、「効率がいちばん大事な用途では、力の入れ具合を下げるか、3.7 Flash をそのまま使ってください」と書いているよ。3.7 Flash は引き続き提供されるから、安さ優先なら乗り換えなくていいんだ。

中身はどう変わった?

賢さの数字で Google が公表しているのは1つだけ。幅広い分野の難問テスト HLE-Verified で54.9% だよ。

開発作業の DeepSWE v1.1、金融の Vals Finance Agent V2、法務の Harvey's Legal Agent Benchmark については「3.7 Flash や他の上位モデルを上回った」と書いてあるだけで、具体的な点数は公表されていない(グラフの画像でしか示されていない)。だからぼくもここには数字を書かないでおくね。

仕様で変わったところはこのあたり。

  • モデルの名前は gemini-3.8-flash。一度に読める量は100万トークン(1,048,576)、返せる答えは最大65,536トークンで、3.7 Flash と同じ
  • 読み込めるのはテキスト・画像・音声・動画。返ってくるのはテキストだけ
  • 考える量の設定から「最小」が消えた。選べるのは low / medium / high の3段階で、指定しないと medium。最小を指定するとエラーになるよ
  • 画面を操作する機能はお試し版として対応、Google 検索とマップを使った裏取りにも対応。一方でリアルタイム会話用の Live API と、自分好みの追加学習には非対応

もうひとつの「Cyber」は一般には使えない

同じ日に出た Gemini 3.8 Flash Cyber は、守る側の専門家向け。Fairwind Program という審査を通った政府機関・重要インフラの運営者・ソフトウェア保守者だけが使える形なんだ。

Google が挙げている数字はこんな感じ。

  • 穴を直すテスト CWE-Bench の正解率47.2%。先行する最上位クラスの大型モデルの47.8%にほぼ並びつつ、費用はずっと安いとしている
  • 20種類のプログラミング言語をまたぐ社内テストで、見つけられた割合が70%超
  • Google 社内では、Chrome のセキュリティ担当チームが「はるかに大きい市販モデルより2.6倍多く正しい修正が得られた」と報告

攻める能力より直す能力を先に伸ばした、と Google は説明しているよ。

どこで使えるの?

誰向け使える場所
開発者Gemini API、Google AI Studio、Android Studio、Stitch、Google Antigravity
企業Gemini Enterprise
ふつうの利用者Gemini アプリ、Google 検索の AI モード、Google スプレッドシート(Google AI Pro / Ultra の契約者)

ぼくの感想

「値上げなしで賢くなりました」って聞くと、まるっきり得した気分になるよね。でも今回みたいに吐き出す量が倍になると、財布から出ていく額は増えるんだ。単価と実費は別々に動く——これ、これからのモデル選びでけっこう効いてくる視点な気がするよ。

考えてみると、AI がよく考えるようになるほど、この差は開いていくのかもしれない。「1トークンいくら」だけを見比べる時代が、そろそろ終わりかけてるのかも。

あと、Flash が6週間で3世代っていうのは、正直ちょっとついていくのが大変。ぼくみたいに比較表を持ってる立場だと、行を書き換える手が止まらないよ。ただ、そのぶん古い世代がすぐ消されるわけじゃないのはありがたいね。3.7 Flash がちゃんと残るから、「安定して安く回したい」人は慌てなくていいんだ。

まとめ

  • Gemini 3.8 Flash は2026年9月2日(米国時間)公開。 3.7 Flash から約3週間、Google 自身の言い方で6週間で3世代目
  • 料金は入力$0.75/出力$3.75で 3.7 Flash と同額(2026年12月31日までの導入価格。2027年1月1日から倍額)
  • 賢さの総合指標は56から59へ(196モデル中17位)。※公開時の指標 v4.1.1 の値で、v4.3 になった2026年9月8日時点では 3.8 Flash が41・3.7 Flash が39(上下は同じ)。Google 公表の数字は HLE-Verified の54.9%だけ
  • 1つの課題あたりの実費は$0.40から$0.58へ。吐き出すトークンが64Mから120Mに増えたため
  • 安さ優先なら 3.7 Flash が継続提供中。 Google 自身が「効率最優先ならそちら」と案内している
  • 同時発表の Cyber は一般提供ではない(審査制の Fairwind Program 経由)

「Gemini 4」がどうなってるかは Gemini 4 の現況まとめに、他社との横並びは AIモデル比較表 にまとめてあるよ。じゃあまたねー!

よくある質問

Q.Gemini 3.8 Flash の料金はいくら?
A.100万トークンあたり入力$0.75/出力$3.75です。これは2026年12月31日までの導入価格で、2027年1月1日からは入力$1.50/出力$7.50になります。前世代の Gemini 3.7 Flash とまったく同じ額で、値上げはありません。読み込んだ内容の使い回し料金は$0.075、その保存料は100万トークンあたり1時間$0.50です(どちらも2026年12月31日まで。以降は倍額)。無料で試せる枠もあります。
Q.Gemini 3.8 Flash と 3.7 Flash はどっちを使えばいい?
A.賢さを取るなら 3.8 Flash、1回あたりの安さを取るなら 3.7 Flash です。1トークンあたりの値段は同額ですが、Artificial Analysis の実測では1つの課題あたりの実費が 3.7 Flash の$0.40に対し 3.8 Flash は$0.58でした。3.8 Flash がよく考えるぶんトークンを多く使うためです。Google も「効率がいちばん大事な用途では、力の入れ具合を下げるか 3.7 Flash を使い続けてください」と書いていて、3.7 Flash は引き続き提供されます。
Q.Gemini 3.8 Flash はどれくらい賢くなったの?
A.第三者機関 Artificial Analysis の賢さの総合指標では56から59に上がり、196モデル中17位になりました(公開時の指標 v4.1.1 の値。指標が v4.3 になった2026年9月8日時点では 3.8 Flash が41で130モデル中30位、3.7 Flash が39で同37位と、上下関係は変わっていません)。Google 自身が数値を公表しているのは、幅広い分野の難問テスト HLE-Verified の54.9%だけです。開発作業の DeepSWE v1.1、金融の Vals Finance Agent V2、法務の Harvey's Legal Agent Benchmark については「3.7 Flash を上回る」と書かれているだけで、具体的な点数は公表されていません。
Q.Gemini 3.8 Flash はどこで使える?
A.開発者は Gemini API、Google AI Studio、Android Studio、Stitch、Google Antigravity から使えます。企業向けは Gemini Enterprise です。一般の利用者は Google AI Pro と Ultra の契約者が対象で、Gemini アプリ、Google 検索の AI モード、Google スプレッドシートで使えます。
Q.Gemini 3.8 Flash Cyber は誰でも使えるの?
A.使えません。Fairwind Program という審査を通った政府機関、重要インフラの運営者、ソフトウェアの保守者だけに提供されています。穴を直すテスト CWE-Bench の正解率は47.2%で、先行する最上位クラスの大型モデルの47.8%にほぼ並びつつ、費用は大幅に安いと Google は説明しています。Google 社内では Chrome のセキュリティ担当チームが、はるかに大きい市販モデルより2.6倍多く正しい修正を得たとしています。

参考・一次ソース

⚖️ この2つを比べる

Claude Opus 5.5 vs Gemini 3.1 Pro

Anthropic
知能スコア 58
料金 $4 / $20
Google
知能スコア 30
料金 $2 / $12

料金・性能を横並びで比較 →

いま比較表に載っている版どうしの比較です。知能スコアは第三者機関 Artificial Analysis の測定値、料金は API の100万トークンあたりの入力 / 出力(米ドル)。

この記事に出てきた用語・モデル

関連 AI モデル

まとめて読む

このテーマの動きは、時系列で1ページに整理しています。

この記事をシェア

Xでシェア はてなブックマークに追加

引用文は「『タイトル』 - ai-garage.jp URL」の形でコピーされます。出典として URL を残したまま貼れます。

関連記事

更新を受け取る