社内オンプレで動かす独自AI
機密情報を扱う社内チャットボット、社内FAQ、議事録要約などをオンプレで運用。Qwen / Mistral / Llama が定番(Llama 4 は更新停止済みなので新規は Qwen・Mistral から)。
🧩オープンソース
重みが公開されていて、自分のPCやサーバーで動かせるAI。データを外に出したくない、コストを抑えたい人向け。
WHAT IS
オープンソース/オープンウェイトAIは、モデルの中身(重み)が公開されていて、自分のサーバー・PCで動かせるタイプのAIです。代表格は Alibaba Qwen、DeepSeek、Moonshot Kimi、Z.ai GLM、Mistral、Meta Llama(Llama 4 で更新停止・後継は別系統の Muse Glimmer)。 クラウドAI(ChatGPT、Claude、Gemini など)と比べて、データを外に出さなくて済む・カスタマイズ自由・長期的にコストを抑えられる、という利点があります。一方で、自前でGPUを用意したり、運用ノウハウが必要だったり、ハードルもあります。
HISTORY
2023年2月の Meta Llama 公開が業界の転機。当初は研究用途のみでしたが、Llama 2 で商用利用が解禁され、Mistral・Qwen が続きました。 2024年末〜2025年初の DeepSeek V3 / R1 は『クローズドモデル並みの性能を数十分の一のコストで』を実現して業界に衝撃。Llama 4 / Qwen 3 / Gemma 4 が続き、2026年は『オープンモデルがクローズドに本気で迫る』年に。ただし Meta は Llama 4 を最後にフロンティアを閉源へ移しました。いま重みが公開されているモデルで知能スコア(第三者機関 Artificial Analysis の総合指標)が高いのは、Xiaomi の MiMo-V2.6-Pro(46・MIT ライセンス)、GLM-5.3(45)、Kimi K3(44)です。日本でも Sarashina(SB Intuitions)、PLaMo(Preferred Networks)、Karakuri などの国産モデルが登場し、2026年8月には国立情報学研究所(NII)が学習データの大部分まで公開した LLM-jp-4 33B を出しています。
2026 TRENDS
2026年のキーワードは『性能差の急速縮小』『軽量化(量子化)』『マルチモーダル化』。クラウドモデルとの差は数か月〜半年程度に縮まり、用途によってはオープンの方が良い、というケースも増えました。 ツールとしては Ollama(手元で動かす)、vLLM・SGLang(高速推論)、LM Studio(GUI)、Hugging Face(モデルハブ)が定番。
HOW TO CHOOSE
性能重視なら Xiaomi MiMo-V2.6-Pro(知能スコア 46)、GLM-5.3(45・入力は文字だけ)、Kimi K3(44)、汎用の Qwen3.8-Max。画像も読めて安く使いたいなら DeepSeek V4.1-Flash
日本語性能なら Qwen、PLaMo、Sarashina、Karakuri、LLM-jp-4 33B(NII・Apache 2.0 で商用可・日本語 MT-Bench 8.00/2026-08-18 公開)
軽量・低スペックなら Gemma、Phi、Mistral Small 4、Qwen3.8-27B
商用利用前提なら Mistral / Gemma / Qwen3.8-27B(Apache 2.0)、GLM-5.3-Flash(MIT)(ライセンスを必ず確認)
かかるお金あたりの性能なら GLM-5.3-Flash(DeepSWE v1.1 で63%・1タスク平均$0.24/2026-09-22 更新版・2026-10-09 確認)
中国製を避けたいなら Mistral / Gemma / Meta Muse Glimmer(Llama 4 は更新が止まっている点に注意)
USE CASES
機密情報を扱う社内チャットボット、社内FAQ、議事録要約などをオンプレで運用。Qwen / Mistral / Llama が定番(Llama 4 は更新停止済みなので新規は Qwen・Mistral から)。
DeepSeek の API は OpenAI の数十分の一の価格。大量処理を前提とするバックエンドで威力。コードを書かせる用途なら Z.ai の GLM も安く、旗艦の GLM-5.3 は DeepSWE v1.1 の公式ランキングで1課題あたり平均$3.99(旧世代の Claude Opus 5 の約3分の1)。
Ollama や LM Studio を使って、MacBook や Windows PC で 7B〜30B モデルを動かす。学習にもなる。
LoRA で自社の文体・専門用語を学習させて、業界特化モデルを作る。Qwen / Mistral / Llama が定番。
ALL MODELS
このカテゴリの全モデルを比較
DeepSeek
はじめて度
★★★☆☆
中国発、コスパとオープン性の象徴。2026年9月10日に出た V4.1-Flash が旗艦 V4-Pro を性能でも価格でも上回った。予告された Pro の引退は撤回され、2本立てで提供中。
Moonshot AI
はじめて度
★★★☆☆
中国発 Moonshot AI のオープンモデル。K3 で総2.8兆パラメータ・100万トークンに到達し、オープン最大級のフロンティアモデルに。
Alibaba
はじめて度
★★☆☆☆
Alibaba 製の高性能モデル群。旗艦は2026年8月に正式リリースされた Qwen3.8-Max で、手元で動く Qwen3.8-27B まで一通り揃う。
Meta
はじめて度
★★☆☆☆
オープンウェイト LLM の代名詞——ただし Meta の開発は Muse 系へ移り、オープン版も2026年8月公開の Muse Glimmer が担う。Llama 4 が事実上の最終世代。
Mistral AI
はじめて度
★★☆☆☆
ヨーロッパ発のオープンモデル勢。2026-10-06 に新しい旗艦 Mistral Large 4 を公開プレビューで出し、重みも10月末までに公開する予定。
Z.ai
はじめて度
★★☆☆☆
中国 Z.ai の GLM シリーズ。旗艦 GLM-5.3 は DeepSWE 公式ランキングで 69%・6位、重みは独自ライセンスで公開。廉価版 GLM-5.3-Flash は MIT ライセンスで商用利用もでき、その高速版 GLM-5.3-FlashX も出ている。
CAVEATS
自前運用は GPU 調達・運用ノウハウが必要。クラウドより総コストが高くなることもある
ライセンスはモデルごとに違う。商用利用可否、再配布、ファインチューン後の取り扱いを必ず確認
中国系モデル(Qwen、DeepSeek 等)は業務利用時、規約・データ流出懸念の確認を
セキュリティ更新・ベンチ追跡が自己責任。クラウドAIの『自動アップデート』はない
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