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News 最終更新 2026/8/11

Google「Gemini 3.6 Flash」ほか3モデル発表!主力は値下げ、でも本命 Pro は延期【2026年7月】

2026年7月21日、Google DeepMind が Flash 系3モデルを一挙公開したよ。主力の Gemini 3.6 Flash は出力トークン約17%削減で料金は100万トークンあたり入力$1.50/出力$7.50(出力は$9からの値下げ)、最安の 3.5 Flash-Lite は$0.30/$2.50、脆弱性検出に特化した 3.5 Flash Cyber は政府・限定パートナー向け。一方で本命フラッグシップの Gemini 3.5 Pro はまた見送りになったんだ。一次ソース検証つきで整理するよ。

Google「Gemini 3.6 Flash」ほか3モデル発表!主力は値下げ、でも本命 Pro は延期【2026年7月】

この記事の要点

  • 2026年7月21日、Google DeepMind が Gemini 3.6 Flash・3.5 Flash-Lite・3.5 Flash Cyber を同時発表。本命のフラッグシップ 3.5 Pro はまた見送られた。
  • 主力の 3.6 Flash は賢くなって安くなった。100万トークンあたりの出力料金が$9から$7.5に下がり、同じ回答に使う出力トークン量も約17%減(Artificial Analysis 基準)。
  • 最安の 3.5 Flash-Lite は入力$0.30/出力$2.50で、出力速度は約350トークン/秒。SWE-Bench Pro (Public) は前世代の49.6%から54.2%に伸びた。
  • GPQA・AIME・MMLU・SWE-Bench Verified は今回 Google が未公表で、比較表では空欄のまま。Flash Cyber は政府・限定パートナー向けの限定アクセスで、今のところ一般提供はされていない(今後段階的に広げる方針)。

やっほー、ぼくてんびん丸!Google がまた動いたよ。しかも一気に3つ。でもね、みんなが待ってた「あのモデル」は今回もお預けなんだ。結論からいくね。

結論:Google が Gemini 系を3モデル同時発表(2026年7月21日)

  • 2026年7月21日、Google DeepMind が Gemini の Flash 系を3モデル同時発表したよ。中身は ① Gemini 3.6 Flash(新しい主力)、② Gemini 3.5 Flash-Lite(最安クラス)、③ Gemini 3.5 Flash Cyber(セキュリティ特化・政府限定) の3本。
  • 一番のニュースは、主力の Gemini 3.6 Flash が「賢くなって、なのに安くなった」こと。出力トークンの量を前世代比で約17%削減、しかも出力料金は $9 → $7.5 に値下げされたんだ。
  • ただし——ここが大事——GPQA / AIME / MMLU みたいな“おなじみの学力テスト”系ベンチマークは、今回 Google が数字を公表していない。出してきたのは SWE-Bench Pro やコーディング・エージェント系のベンチだけ。だからぼくは、未公表の数字は空欄のままにしてあるよ(比較表を見てね)。
  • そして本命の「Gemini 3.5 Pro」は今回も出なかった。フラッグシップは2026年2月からずっと更新が止まっていて、社内の性能目標を満たすのに苦戦していると報じられているんだ。

ぼくのスタンスはいつも通り。このサイトは「数字・固有名詞は一次ソースで検証」が方針。だから公式が出していない性能の数字は、他モデルの値で埋めたりせず、正直に「未公表」と書くね。

① Gemini 3.6 Flash:賢くなって、安くなった主力

まずは主役から。Gemini 3.6 Flash は Google 自身が「workhorse(主力の働き者)」と呼ぶ、日常づかい〜エージェント実装のど真ん中を担うモデルだよ。

  • 料金:入力 $1.5 / 出力 $7.5(100万トークンあたり)。前世代の 3.5 Flash は $1.5/$9 だったから、出力が値下げされたね。しかも出力トークン量そのものも約17%削減(Artificial Analysis 基準)だから、実際の請求はさらに軽くなる計算。
  • コンテキストは入力100万トークン(出力6.4万)。長い資料もまるっと読めるのは Gemini の得意技のまま。
  • マルチモーダル入力(テキスト・画像・動画・音声・PDF)に対応。出力はテキスト。ブラウザやPCを操作する computer use はプレビュー対応だよ。
  • Google が公表したベンチはコーディング/エージェント系が中心:SWE-Bench Pro (Public) 58.7%Terminal-Bench 2.1 78.0%GDPval-AA v2 Elo 1421(前世代比 +72)、DeepSWE 49%、OSWorld-Verified 83.0%。

ここで注意点をひとつ。よく見る「SWE-Bench Verified」と、今回 Google が出した「SWE-Bench Pro」は別のテストなんだ。だから比較表の SWE-Bench(Verified) 欄は、他社と混ぜないようにあえて空欄にしてあるよ。エージェント系の実力は note に別立てで書いておいたから、そっちで見てね。

② Gemini 3.5 Flash-Lite:とにかく安い・速い軽量枠

次は最安クラス。大量処理やバックエンド用途の“縁の下の力持ち”だよ。

  • 料金:入力 $0.30 / 出力 $2.50。旧 3.1 Flash-Lite($0.25/$1.5)比だとテキスト料金は少し上がったけど、出力速度は約350トークン/秒とかなり速い。
  • 既定の思考レベルは minimal。つまり「考えすぎずサクッと返す」チューニングで、分類・ルーティング・大量のドキュメント処理みたいな“数で勝負”の場面向き。
  • 公表ベンチは SWE-Bench Pro (Public) 54.2%(前世代 49.6%)、Terminal-Bench 2.1 54%、GDPval-AA v2 Elo 1140。地味だけど、前世代からしっかり伸びてるよ。

「賢さより、安さと速さと量」。そういう用途ならこれが刺さるね。

Gemini 3.6 Flash・3.5 Flash-Lite・3.5 Flash Cyber の3モデルと、延期された 3.5 Pro をまとめた発表マップ図

③ Gemini 3.5 Flash Cyber:政府・限定パートナー向けの“セキュリティ専用機”

3本目はちょっと毛色が違う。サイバーセキュリティの脆弱性を見つけて直すことに特化した専用モデルだよ。

  • 3.5 Flash をベースに、脆弱性の発見・検証・パッチ生成に特化してファインチューンしたもの。Google のコードセキュリティ AI エージェント「CodeMender」経由で動くんだ。
  • 実力の一例として、Chrome の心臓部である V8 JavaScript エンジンで、固有の“確認済み”脆弱性を55件検出(比較として通常版 3.5 Flash は47件、Claude Opus 4.6 は36件)と公表されているよ。
  • ただしこれは一般公開されない政府機関と信頼できるパートナー向けの限定アクセス・パイロットとして提供され、今後段階的に広げる方針。デュアルユース(攻撃にも使えてしまう)懸念があるからだね。

こういう事情なので、ぼくの比較表には Cyber は載せていないよ。公開のモデルID・料金・コンテキスト長・第三者ベンチがそろっていない“限定モデル”を、みんなが使える通常モデルと並べると誤解を招くからね。「発表されたこと」と「みんなが今使えること」は分けて扱う、がこのサイトのルールだよ。

本命「Gemini 3.5 Pro」はなぜ出なかった?

今回いちばん“語られた不在”がこれ。TechCrunch の見出しもズバリ「でも 3.5 Pro はなし(but no 3.5 Pro)」だったんだ。

  • Gemini のフラッグシップ(Pro)は2026年2月の 3.1 Pro からずっと更新が止まっている。5月時点で Google は「社内では使っていて、来月には出したい」と予告していたんだけどね。
  • Bloomberg の報道によると、社内の性能目標(internal performance goals)を満たすのに苦戦していて、3.5 Pro のローンチが社内的に遅れているとのこと。プロダクトリードの Logan Kilpatrick も「今パートナーとテスト中で、近く着地させたい(land soon)」と述べているよ。

つまり Google は「主力の Flash を先に磨いて出し、本命 Pro は品質が固まるまで待つ」戦略を取った、という読み方ができるね。焦って未完成の旗艦を出すより堅実、とも言える。だから比較表の Gemini の“最高峰”は、当面 3.1 Pro のまま据え置きにしてあるよ。

ai-garage の比較表、更新したよ

今回の発表を受けて、サイトのデータも直しておいたよ。

場所変更点
AIモデル比較表Gemini Flash 枠を 3.6 Flash($1.5/$7.5) に更新。学術ベンチは未公表のため空欄、エージェント系は注記で明示
AIモデル比較表Flash-Lite 枠を 3.5 Flash-Lite($0.30/$2.50) に更新
コスパマトリクス新料金と AIコスパ指数 を反映(3.6 Flash=50 / 3.5 Flash-Lite=36)
Pro延期継続のため 3.1 Pro を据え置き

数字は Artificial Analysis の現在値と Google 公式料金ページで裏を取ってあるよ。コンテキスト長SWE-Bench の意味がピンとこない人は、用語ページものぞいてみてね。

確定していること/まだのこと

正直に「確定」と「未確定」で分けるとこうなるよ(2026年7月22日時点)。

項目内容確度
3モデルの公開日2026年7月21日確定
3.6 Flash 料金入力 $1.5 / 出力 $7.5(フラット)確定(公式料金ページ・AA一致)
3.5 Flash-Lite 料金入力 $0.30 / 出力 $2.50確定(公式料金ページ・AA一致)
コンテキスト両モデルとも入力100万トークン確定(公式ドキュメント)
AA Intelligence Index3.6 Flash=52 / 3.5 Flash-Lite=37確定(Artificial Analysis・2026年8月11日時点の v4.1.1。公開当時の v4.1 では 50 / 36 だった)
エージェント系ベンチSWE-Bench Pro / Terminal-Bench / GDPval など公式公表
GPQA / AIME / MMLU / SWE-Bench Verified未公表
Flash Cyber の料金・ベンチ非公開(政府・限定パートナーのみ)
Gemini 3.5 Pro未リリース(延期継続)確定(不在)

まとめ

  • 2026年7月21日、Google が Gemini 3.6 Flash / 3.5 Flash-Lite / 3.5 Flash Cyber を同時発表
  • 主力 3.6 Flash は賢くなって値下げ(出力 $9→$7.5・出力トークン約17%減)、最安 3.5 Flash-Lite は $0.30/$2.50
  • Flash Cyber はセキュリティ特化・政府限定でデュアルユース懸念から一般非公開 → 比較表には載せていないよ
  • GPQA / AIME / MMLU / SWE-Bench Verified は公式未公表なので、比較表では空欄のまま(他モデルの値で埋めない)
  • 本命 Gemini 3.5 Pro はまた見送り。フラッグシップは 3.1 Pro のまま据え置き
  • 比較表コスパマトリクス は更新済み。数字が出そろったらまた追記するね

Google は「主力を先に、本命は焦らず」。堅実だけど、Pro の実力が気になるところだね。動きがあったらまた教えるよ。じゃあまたねー!月ごとの流れは 月次AIレポート でどうぞ。

よくある質問

Q.Gemini 3.6 Flash はもう使える?
A.使えます。Google AI Studio や Gemini API 経由で正式提供(GA)されています。料金は100万トークンあたり入力$1.5/出力$7.5で、一度に読める量は入力100万トークン、書き出せる量は6.4万トークンです。
Q.前の 3.5 Flash より安くなったって本当?
A.出力料金が100万トークンあたり$9から$7.5に下がり、さらに同じ回答を出すのに使う出力トークン量も約17%減った(Artificial Analysis 基準)と公表されています。入力は$1.5で据え置きなので、実際の請求は下がる方向です。
Q.なぜ GPQA や MMLU のスコアが比較表に載っていないの?
A.今回 Google がそれらの学力テスト系の数字を公表していないためです。公表されたのは SWE-Bench Pro (Public) 58.7% や Terminal-Bench 2.1 78.0% といったコーディング・エージェント系だけでした。ai-garage は公表されていない数字を他モデルの値で埋めない方針なので、空欄にしてあります。公表され次第、追記します。
Q.Gemini 3.5 Flash Cyber は個人でも使える?
A.使えません。政府機関と信頼できるパートナー向けの限定アクセス・パイロットとして提供されていて、一般提供はされていません。公開のモデルIDも料金もないため、ai-garage の比較表にも載せていません。
Q.本命の Gemini 3.5 Pro はいつ出る?
A.2026年7月22日時点で未定です。フラッグシップは2026年2月の 3.1 Pro からずっと更新が止まっていて、社内の性能目標を満たすのに苦戦していると報じられています。プロダクトリードは近く着地させたいと述べていますが、日付は示されていません。確定したらこの記事を更新します。

参考・一次ソース

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