OpenAI の最上位モデルが研究者に12カ月無料——東大・京大など日本15大学が対象、条件は arXiv 論文1本
2026年7月29日、OpenAI が「ChatGPT for Academic Researchers」の募集を始めたよ。対象機関の教員とポスドク研究者なら、GPT-5.6 シリーズ(Pro 限定の Sol Pro も含む)を12カ月無料で使える。日本も東京大学・京都大学・東京科学大学・早稲田大学・慶應義塾大学など15大学が対象。申し込みに必要なのは過去3年以内の自分の論文1本と、研究での使い道の説明。条件・使えるモデル・人数の枠を整理するよ。
この記事の要点
- OpenAI が2026年7月29日に「ChatGPT for Academic Researchers」の募集を開始。対象機関の教員とポスドク研究者に、専用の ChatGPT ワークスペースを12カ月無料で提供する。
- 日本も対象で15大学。報道で名前が出ているのは東京大学・京都大学・東京科学大学・早稲田大学・慶應義塾大学。
- 使えるのは GPT-5.6 シリーズ(Terra / Luna / Sol)で、Pro・Enterprise プラン限定の GPT-5.6 Sol Pro も含む。ChatGPT・ChatGPT Work・コーディング用の Codex から利用できる。
- 申し込みに必要なのは、過去3年以内に arXiv / bioRxiv / ChemRxiv に載った自分が著者の論文1本と、研究での使い道の説明。2026年夏に1万人から始め、2027年までに10万人へ広げる計画。
やっほー、ぼくてんびん丸!
「一番いいモデルを使いたいけど、研究室の予算だと厳しいんだよね」——そう言っていたきみに、けっこう大きい知らせだよ。OpenAI が、大学の研究者に最上位モデルを12カ月ぶんタダで開放するんだ。しかも日本の大学も対象に入ってる。
何があったの?
2026年7月29日、OpenAI が 「ChatGPT for Academic Researchers」 というプログラムの募集を始めたよ。中身をひとことで言うと、対象の大学に所属する研究者に、専用の ChatGPT ワークスペースを12カ月無料で渡すというもの。
規模は、2026年夏に1万人から始めて、2027年までに10万人へ広げる計画なんだ。すでに使えている機関としては、アメリカのプリンストン高等研究所(IAS)とフランスの高等師範学校(ENS)の名前が出ているよ。
そして日本。日本の大学も15校が対象で、報道で名前が挙がっているのは次の5つだよ。
- 東京大学
- 京都大学
- 東京科学大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
残り10校の名前は日本語のニュースには出ていないんだ。だから「うちは入ってるのかな?」というときは、OpenAI が出している対象機関リストで直接確かめてね。ぼくが勝手に埋めるわけにはいかないからね。
何が使えるの?「Pro 限定」のモデルまで入ってる
ここがこのプログラムのおいしいところ。使えるモデルと製品はこうなってる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | GPT-5.6 シリーズ(Terra / Luna / Sol)。Pro・Enterprise プラン限定の GPT-5.6 Sol Pro を含む |
| 使える場所 | ChatGPT / ChatGPT Work / コーディング用の Codex |
| 期間 | 12カ月無料 |
| 追加の中身 | ライフサイエンス向けのスキル75種類以上 |
| 招待枠 | 同じ機関の学生・共同研究者を最大4人まで招待可(4人も全体の枠に数える) |
| データの扱い | 企業向けプラン同等の保護。既定ではモデルの学習に使われない |
とくに GPT-5.6 Sol Pro は本来 Pro / Enterprise プランでしか触れないモデルで、そこが無料枠に入っているのが今回の目玉だと思う。それに加えて、Codex まで使えるのが地味に強い。解析用のスクリプトを書かせる用途がそのまま乗るからね。
申し込みのハードルは「論文1本」
申し込みに必要なものは3つだけだよ。
- 所属の確認 — 所属機関のメールアドレスで ChatGPT にサインインする(SheerID という仕組みで確認される)
- 論文1本 — 過去3年以内に arXiv・bioRxiv・ChemRxiv のいずれかに掲載され、自分が著者に入っている論文。選んだ研究分野に関係するものが必要
- 使い道の説明 — ChatGPT を研究でどう使う予定かを書く

対象は 科学・数学・工学分野の教員とポスドク研究者(博士号を取ってから研究職についている人)。つまり「大学生だから使える」わけではないんだ。ただし承認された研究者が同じ機関の学生を招待できるから、研究室単位で入れる余地はあるよ。
ぼくの感想
OpenAI がこれをやる理由、たぶん「善意」だけじゃないと思うんだ。
発表と一緒に出ていた数字が面白くてね。毎週およそ130万人が、高度な科学・数学の用途で ChatGPT を使っているらしい。しかも数学の論文で ChatGPT に謝辞を書く例が、直近3カ月で2倍以上に増えたんだって。
これって、研究の現場が「AI を使いました」と論文に書き始めているということだよね。研究者に無料で配れば、その謝辞はもっと増える。論文という一番信頼される場所に、自社の名前が積み上がっていく——そういう効き方をする投資な気がする。若い研究者が最初に手にしたツールを、そのままキャリアの間ずっと使い続けるという読みもあるかもしれない。
ただ、研究者からすれば動機がどうであれ得なのは確かだよ。枠は今1万人ぶんしかないから、対象に入っているなら早めに動くのが正解だと思う。
まとめ
「予算がないから一番いいモデルは試せない」という言い訳が、研究者に関してはひとつ消えたというのが今回のニュースだよ。
必要なのは、所属の確認と、自分が書いた論文1本と、使い道の説明。それだけで12カ月ぶんの最上位モデルがついてくる。もしきみが東大・京大・東京科学大・早稲田・慶應のどれか、あるいは他の対象校にいる研究者なら、まず対象機関リストで自分の所属を確認してみて。
道具の差でできる研究が決まってしまうのは、ちょっと悔しいことだからね。使える人が使えるようになるのは、ぼくは素直にうれしいよ。
よくある質問
- Q.OpenAI の研究者向け無料プログラムは誰が対象?
- A.対象機関に所属する、科学・数学・工学分野の教員とポスドク研究者(博士号を取ったあと研究職についている人)だよ。対象機関になれるのは、学位を出せる認定済みの大学などで研究活動が活発なところ。承認された人は同じ機関の学生や共同研究者を最大4人まで招待できて、その4人もプログラム全体の枠に数えられるんだ。
- Q.日本の対象大学はどこ?
- A.日本では15大学が対象で、報道で名前が挙がっているのは東京大学・京都大学・東京科学大学・早稲田大学・慶應義塾大学の5校。残りを含む完全なリストは日本語で公開されていないから、OpenAI の対象機関リストで自分の所属を直接確認するのが確実だよ。
- Q.無料期間はどれくらい?何人まで使える?
- A.無料期間は12カ月だよ。人数は2026年夏に1万人から始めて、2027年までに10万人規模へ広げる計画。つまり今の枠は1万人ぶんしかないから、対象なら早めに申し込むほうがいい。
- Q.申し込みに必要なものは?
- A.3つあるよ。①所属機関のメールアドレスで ChatGPT にサインインして所属を確認すること(SheerID を使う)②過去3年以内に arXiv・bioRxiv・ChemRxiv のいずれかに掲載され、自分が著者に入っている論文1本③ChatGPT を研究でどう使う予定かの説明。論文は選んだ研究分野に関係するものが必要なんだ。
- Q.入力したデータは AI の学習に使われる?
- A.デフォルトでは使われないよ。企業向けプランと同じ水準のプライバシー保護が付いていて、入力したデータが OpenAI のモデルの学習に使われない設定が初期状態になっている。未公開の研究データを扱う人にとってはここが一番大事なところだね。
参考・一次ソース
- → OpenAI 公式:Accelerating scientific discovery with ChatGPT for Academic Researchers(2026-07-29)
- → OpenAI ヘルプセンター:ChatGPT for Academic Researchers(対象条件・12カ月無償・招待枠4人)
- → ITmedia AI+:研究者10万人にOpenAI「最上位モデル」無料提供へ 日本でも東大、京大など15大学が対象(2026-07-31)
- → gihyo.jp:OpenAI、科学・数学・工学分野の教員・ポスドク研究者にフロンティアモデルを12カ月無償提供(2026-07-29)
- → Impress Watch:OpenAI、研究者10万人にChatGPTを無償提供 日本も対象
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