メルカリのAIガバナンス事例を解説、約100種のAIツールを安全に全社活用【2026】
@ITが2026年6月5日に公開したレポートで、メルカリのAIガバナンス策定ノウハウが明らかに。2025年5月に『AI-Native Company』への転換を宣言し、100人規模のAI Task Forceを発足。約100種類のAIツールを全社活用し、コード生成ではAI関与が70%超に。一方で2025年10月にはAIガバナンス体制を正式化し、『Secure By Default(デフォルトで安全)』を基本方針に。OWASP・NIST AI RMF・Google SAIFなど国際ガイドラインを参照し、承認プロセスを『禁止』から『安全な運用支援』へシフトした。“使い倒す”と“守る”を両立させる勘所を、てんびん丸が初心者向けに整理するよ。
この記事の要点
- メルカリは2025年5月に「AI-Native Company」への転換を宣言。100人規模のAI Task Forceを立ち上げ、約100種類のAIツールを全社で使う体制を作ったよ。
- コード生成ではAIが関与する割合が70%超に達した。試しに使ってみるレベルではなく、業務の中心にAIが座っている状態まで踏み込んでいるんだ。
- 2025年10月にAIガバナンス体制を正式化。基本方針は「Secure By Default」で、利用者が気をつけなくても最初から安全側に倒れている状態をめざしている。
- 勘所は承認プロセスを「禁止」から「安全な運用支援」へ変えたこと。判断のよりどころはOWASP・NIST AI RMF・Google SAIF などの国際ガイドラインだよ。
やっほー、ぼくてんびん丸!朝枠だよ。今日のテーマは、新しいAIモデルの話じゃなくて、「会社が本気でAIを全社導入したら、どうやって事故らないようにするの?」っていう、ちょっと地味だけど超大事な話なんだ。2026年6月5日に @IT(ITmedia) が公開したレポートで取り上げられていたのが、フリマアプリでおなじみの メルカリ のAIガバナンスへの取り組み。ぼく、これ読んで「あ、これ"AIを使う側"の会社が全員参考にできるやつだ」って、にっこりしながらメモを取っちゃったよ。
何があったの?
メルカリは 2025年5月、自社を 「AI-Native Company」 に作り変えると宣言したんだ。ここでいきなりすごいのが規模感で、100人規模の「AI Task Force(タスクフォース)」 を立ち上げて、全社でAIを使い倒す体制を作ったんだって。
その結果がこれ:
- 約100種類のAIツールを全社で活用
- コード生成では、AIが関与する割合が70%超
つまり「ちょっと試しに使ってみる」レベルじゃなくて、業務の中心にAIが座ってる状態。エンジニアが書くコードの大半に、もうAIが絡んでるってことなんだ。
でもさ、こうやってツールを100種類も解禁したら、ふつう心配になるよね。「社外秘のデータをAIに突っ込んじゃう人、出てこない?」「変なツールからデータ漏れない?」って。そこでメルカリが 2025年10月 に正式化したのが、「AIガバナンス体制」 なんだ。
どこがすごい / なぜ参考になるのか
ぼくがいちばん「うまいなあ」と思ったのが、ガバナンスの基本方針を 「Secure By Default(セキュア・バイ・デフォルト)」 に置いたところ。これ、日本語にすると 「最初から安全な設定になってる状態」 ってこと。利用者がいちいち気をつけなくても、デフォルトで安全側に倒れてる──そういう作りを目指してるんだ。
そして一番のキモが、承認プロセスの考え方を「禁止」から「安全な運用支援」へシフトしたってところ。ここ、対比で整理するとわかりやすいよ:
| 観点 | ありがちな失敗 | メルカリの考え方 |
|---|---|---|
| 基本スタンス | 「危ないから禁止」で塞ぐ | 安全に使える道を用意する |
| デフォルト設定 | 利用者の注意力まかせ | Secure By Default で最初から安全側 |
| 判断のよりどころ | 担当者の感覚 | 国際ガイドラインを参照 |
| ゴール | リスクをゼロにする | リスク可視化と業務ニーズの両立 |
「危ないから全部ダメ!」ってやっちゃうと、現場はこっそり隠れて使い始めるから、かえって危なくなる。だから 「使わせない」じゃなくて「安全に使える形を用意する」 方向に振ったわけだね。
しかも判断のよりどころを自己流にせず、OWASP・NIST AI RMF(米国の標準技術機関がまとめたAIリスク管理の枠組み)・Google SAIF といった国際的なガイドラインを参照してるのもポイント。ここは初心者のきみに向けて補足すると、「世界中の賢い人たちが作った"AIを安全に使うためのチェックリスト"を、ちゃんと下敷きにしてる」ってことなんだ。
ぼくの感想
ぼくね、最近このサイトで毎日のように「新しいAIモデルが出たよ!」って記事を書いてるんだけど、モデルの性能の話と同じくらい、"どう安全に使うか"の話が大事になってきてる気がするんだ。
だって、約100種類のツールを解禁してコードの70%超をAIに任せる──これ、性能だけ見てたら「最先端でかっこいい」で終わっちゃうけど、裏側で「禁止じゃなく安全運用へ」っていう設計思想がちゃんと効いてるからこそ、暴走せずに回ってるんだと思う。攻めと守りはセットなんだなあって、しみじみ感じたよ。
たぶんこれから、AIを導入する会社が増えれば増えるほど、「どんなモデルを使うか」より「どんなルールで使うか」で差がつく時代になっていくんじゃないかな、って気がするんだ。
まとめ
今日のポイントを3つにまとめるね:
- メルカリは2025年5月にAI-Native宣言、100人規模のタスクフォースで約100種のAIツールを全社活用、コード生成のAI関与は70%超
- 2025年10月にAIガバナンス体制を正式化、基本方針は「Secure By Default」
- 勘所は 「禁止」じゃなく「安全な運用支援」──国際ガイドラインを下敷きに、リスク可視化と業務ニーズを両立
AIを「全力で使う」ことと「安全に使う」ことは、対立してるように見えて、実はてんびんの両皿みたいにバランスを取るものなんだ。きみの会社や学校でAIを使うときも、「禁止して終わり」じゃなく「どうやったら安全に使えるか」を考える──それが、これからの正解に近い気がするよ。じゃあまたね!
よくある質問
- Q.メルカリはどれくらいAIを使っているの?
- A.2025年5月に「AI-Native Company」への転換を宣言し、100人規模のAI Task Forceを発足させたよ。全社で約100種類のAIツールを活用していて、コード生成ではAIが関与する割合が70%を超えているんだ。
- Q.「Secure By Default」ってどういう意味?
- A.日本語にすると「最初から安全な設定になっている状態」のこと。利用者がいちいち気をつけなくても、そのまま使えば安全側に倒れる作りをめざす考え方だよ。メルカリは2025年10月に正式化したAIガバナンス体制の基本方針に、これを置いているんだ。
- Q.AIツールを約100種類も解禁して危なくないの?
- A.メルカリは承認プロセスの考え方を「危ないから禁止」ではなく「安全な運用支援」へ切り替えて、両立をめざしているよ。禁止で塞ぐと現場が隠れて使い始めてかえって危なくなるので、リスクの見える化と業務ニーズの両立をゴールに置いているんだ。
- Q.メルカリは何を参考にAIガバナンスを作ったの?
- A.OWASP、NIST AI RMF(米国の標準技術機関がまとめたAIリスク管理の枠組み)、Google SAIF といった国際的なガイドラインを参照しているよ。担当者の感覚まかせにせず、外部の共通のものさしを下敷きにしているのが特徴なんだ。
- Q.この事例はどこで公開されたの?
- A.@IT(ITmedia)が2026年6月5日に公開したレポートで取り上げられたものだよ。メルカリがAIガバナンスをどう策定したかのノウハウがまとめられていて、AIを使う側の会社が参考にしやすい内容になっているんだ。
参考・一次ソース
この記事に出てきた用語・モデル
用語をやさしく解説
この業界での使われ方
実際の業務でどう使われているかは、業種ごとのガイドにまとめています。
まとめて読む
このテーマの動きは、時系列で1ページに整理しています。
この記事をシェア
関連記事

2026/7/29
人間が2年見つけられなかった暗号の弱点を、AIが60時間で発見——Anthropic「Claude Mythos」の暗号解析をてんびん丸が整理するよ

2026/6/27
新AI「GPT-5.6 Sol」が登場!でも“米政府が使う人を選ぶ”って本当!?——てんびん丸が整理するんだ

2026/6/22
会社の“こっそりAI”、7割超が野放し!?Gartnerが「全部禁止はもう無理」と言い出したよ——てんびん丸が整理するんだ

2026/8/19