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AIでスライド資料を作るなら?MiriCanvasとChatGPTで同じ提案書を作って比べた
同じお題(営業部長向けの生成AI試験導入の提案資料・8枚)を、MiriCanvasのAIプレゼンテーションとChatGPTに作らせて比べました。かかった時間、見た目、AIが入れた数字、PowerPointで開いたときの直しやすさまで実物で確かめています。※紹介リンクを含みます。
この記事の要点
- 同じお題で、MiriCanvas は約3分、ChatGPT(Work モード)は約5分で、8枚の PowerPoint ファイル(PPTX)を作った(2026年9月28日に実測)。
- 見た目は MiriCanvas が上。円や写真を使った図が入り、手を加えなくても資料らしく見える。ChatGPT は表が中心で文字が多い。
- 中身は ChatGPT が上。お題の8項目をすべて入れ、決まっていない人数や金額は「仮案」と書いて出した。MiriCanvas は1項目が抜け、お題にない数字を断りなく入れ、その計算も合っていなかった。
- どちらの PPTX も PowerPoint で開いて文字を直せる。MiriCanvas はフォントを埋め込むが飾りは画像、ChatGPT は図形や表まで直せるがフォントは埋め込まない。
提案資料のたたき台をAIに作らせたい、という人は多いと思います。
そこで、同じお題の提案資料を、スライド作成ツールの MiriCanvas(ミリキャンバス) と ChatGPT に作らせて比べました。かかった時間、見た目、AIが勝手に入れた数字、PowerPoint で開いたときの直しやすさまで、できあがった実物で確かめています。
結論:見た目のたたき台は MiriCanvas、中身を詰めるなら ChatGPT
| 比べた点 | MiriCanvas | ChatGPT(Work モード) |
|---|---|---|
| かかった時間 | 約3分 | 約5分 |
| お題の8項目 | 7項目(1枚が表紙になり、最後の1項目が抜けた) | 8項目すべて |
| 見た目 | 円や写真の入った図。整って見える | 表が中心。文字が多い |
| AIが入れた数字 | 断りなく入れ、計算が合わない所もあった | 「仮案」と書いて入れた |
| PowerPoint での直しやすさ | 文字は直せる。飾りは画像 | 図形や表まで直せる |
| フォント | ファイルに埋め込み | 埋め込みなし |
見た目を整える手間を省きたいなら MiriCanvas、上司の承認をもらう資料として中身まで詰めたいなら ChatGPT、というのが私の結論です。
試した条件
お題は、両方とも同じ文章にしました(ChatGPT にだけ、最後にファイル形式の指定を足しています)。
営業部長に、生成AIの3か月の試験導入を承認してもらうための提案資料を作ってください。8枚。内容:①提案の要旨 ②いまの課題(提案書づくりに時間がかかる)③生成AIで何をするか ④試験導入の進め方(3か月の計画)⑤必要な費用の考え方 ⑥リスクと対策(情報漏えい・誤った出力)⑦成功を測る指標 ⑧お願いしたいこと。日本語で、社内向けの落ち着いたデザインにしてください。
- MiriCanvas:無料プラン。枚数の設定は初期のまま(6〜30枚)、デザインは最初に出てきた白地に紺の候補を選びました。
- ChatGPT:有料の Plus プラン。Chat モードで頼むと Work モードを勧められたので、Work モードで作りました(画面のモデル表示は「GPT-6 Astra」)。
- 確認:できた PPTX を、Mac の Microsoft PowerPoint で開いて確かめました。
- 試した日:2026年9月28日。
MiriCanvas:3分で「それらしい」8枚ができた
MiriCanvas は、お題を送ると先に構成案(どのページに何を書くか)を出し、デザインを選ばせてから、スライドを作ります。構成案までが約70秒、デザインを選んでからスライドができるまでが約1分でした。

良かったのは、何も直さなくても資料らしく見えることです。要旨のページは円と番号つきの3項目、進め方は縦のタイムライン、リスクは3枚のカードと、ページごとに形を変えてくれます。日本語の文字化けや、枠からのはみ出しもありませんでした。「リスクと対策」の中身も、顧客情報は入力しない、担当者が確認してから提出する、と実務で使える内容でした。
一方で、気になった点が3つあります。
1つめは、最後の1項目が抜けたことです。8枚のうち1枚が表紙になったので、お題の8項目目「お願いしたいこと」のページがありません。承認をもらうための資料では、いちばん大事な締めのページです。
2つめは、お題にない数字を入れたことです。「一件の提案書作成に平均5~8時間を要し」「現在の平均5~8時間から60%削減し、3~5時間程度を目標とします」と書かれていますが、どちらも私が与えた数字ではありません。しかも、5〜8時間を60%減らすと2〜3.2時間なので、計算が合っていません。別のページには「現在の60%程度に削減」(=40%減)とも書かれていて、ページ同士でも食い違っていました。

3つめは、自動で入った写真が場面に合わないことです。費用のページに、白衣の医師が発表している写真と、医療用のモニターを見ている人の写真が入りました。営業部の資料なので、差し替えが必要です。

PowerPoint で開いたときの様子も見ました。文字はすべてテキストボックスに入っていて、そのまま直せます。フォント(IBM Plex Sans JP)はファイルに埋め込まれていて、見た目は MiriCanvas の画面とほぼ同じでした。違ったのは文の折り返しの位置で、文末の「。」だけが次の行に送られたところが2か所ありました。ただし、円や帯、写真などの飾りは画像として入っているので、PowerPoint で色や形を変えることはできません。
ChatGPT:5分かかったが、中身は8項目そろった
ChatGPT には、Chat モードで同じお題を送りました。すると、8枚の PowerPoint をファイルまで仕上げるなら Work モードのほうが適している、と提案されたので、Work モードに切り替えて作らせました。作業の途中で「人数・費用・目標値は未指定のため、『営業5名』『外部支出の上限10万円』『作成時間30%削減』を仮案として明記します」と断っていて、約5分で PPTX ができました。

良かったのは、中身の詰め方です。お題の8項目がすべて入っていて、最後の「お願いしたいこと」では、対象の人数、費用の上限、実施体制の3点を挙げて承認を求めています。1枚目には「人数・金額・目標は仮案」と書かれていて、決まっていない数字を決まったことのように見せていません。「対象外:顧客情報・機密情報の入力、価格の自動決定、顧客への自動送信」のように、やらないことまで書いてあるのも、承認する側には助かる書き方です。
気になったのは、見た目が表ばかりで文字が多いことです。8枚のうち6枚が表で、写真や図はありません。そのまま会議に出すより、要点を絞って図にする手直しがほしくなります。
数字の扱いにも注意が要ります。費用のページには「月額5,000円×5名×3か月=75,000円」と具体的な金額が入っています。「算定方法・仮置き」の列に書かれてはいますが、1人あたり月5,000円という単価は私が与えた数字ではありません。

PowerPoint で開くと、図形も表も PowerPoint の標準の部品で作られていて、色や大きさまで直せました。ファイルは38KBと軽く、MiriCanvas の PPTX(4.3MB)の100分の1ほどです。ただしフォント(Noto Sans CJK JP)は埋め込まれていないので、このフォントが入っていないパソコンでは別のフォントに置き換わって、文字の幅が変わることがあります。
どちらを使えばいいか
| こんなとき | 向いている方 |
|---|---|
| 見た目の整ったたたき台をすぐ作りたい | MiriCanvas |
| デザインを考えるのが苦手 | MiriCanvas |
| 上司の承認をもらう資料で、中身まで詰めたい | ChatGPT |
| PowerPoint で色や図形まで作り直したい | ChatGPT |
どちらを使うにしても、確認してほしいことが2つあります。
- 数字は自分の会社の実数に差し替える。 今回の2本とも、お題にない作業時間や人数、金額を入れていました。
- 最後の「お願い」のページがあるか見る。 MiriCanvas では抜けました。承認を取る資料なら、自分で1枚足す必要があります。
使う前に知っておきたいこと(MiriCanvas)
- 無料の回数:公式ページの説明は「毎月5回・最大30枚」です。ただ、2026年9月28日に新しく作ったアカウントでは、最初から「今月の無料体験はあと3回」と表示されました。
- 回数が減るタイミング:構成案を作る段階では減らず、最後に「プレゼンテーションを完成」を押した時点で1回減りました。
- 書き出し:PPTX の書き出しは、無料プランでは1日3回までです。PDF・PNG でも書き出せます。
- 有料プラン:Pro は月790円(税込)です。
- 入力した内容:公式のよくある質問では、入力したテキストやアップロードしたデータを AI の学習には使わないと説明しています。
- 環境:AIプレゼンテーションは、パソコンでの利用が推奨されています。
向いている人・向いていない人(MiriCanvas)
向いている人
- 社内向けの資料を、見た目の整ったたたき台から始めたい人
- スライドのデザインやレイアウトに時間をかけたくない人
- まず無料で試してから決めたい人
向いていない人
- 中身の構成まで AI に詰めてほしい人(数字や抜けの確認は自分でやる必要があります)
- PowerPoint で図形の色や形まで作り直したい人(飾りは画像で入ります)
- スマホだけで作りたい人(パソコンでの利用が推奨されています)
まとめ
- 同じお題で、MiriCanvas は約3分、ChatGPT は約5分で8枚の PPTX を作りました。
- 見た目は MiriCanvas、中身は ChatGPT が上でした。
- どちらも、AI が入れた数字はそのまま使えません。自分の会社の実数に差し替えてから使いましょう。
よくある質問
- Q.MiriCanvas の AIプレゼンテーションは無料で使えますか?
- A.無料プランで使えます。公式ページの説明は「毎月5回・最大30枚」ですが、2026年9月28日に新しく作ったアカウントでは、最初から「今月の無料体験はあと3回」と表示されました。使う前に画面で残りの回数を確かめてください。PPTX の書き出しは無料プランで1日3回まで、有料の Pro は月790円(税込)です。
- Q.MiriCanvas の無料の回数は、どの時点で減りますか?
- A.私が試したときは、構成案を作る段階では減らず、デザインを選んだあとに「プレゼンテーションを完成」を押した時点で1回減りました。構成案を見て、内容が合わなければ作り直す前に止めることもできます。
- Q.ChatGPT で PowerPoint のファイルを作るには?
- A.ChatGPT(Plus)の Chat モードで「PowerPoint(.pptx)ファイルで作ってください」と頼んだところ、Work モードを使うよう提案されました。Work モードで作ると約5分で PPTX ができ、画面右のプレビューからダウンロードできました。無料プランで同じことができるかは確かめていません。
- Q.AI が作ったスライドの数字は、そのまま使えますか?
- A.そのまま使うのはやめたほうがいいです。今回の2本とも、お題で指定していない数字(作業時間、人数、金額など)を入れていました。ChatGPT は「仮案」と書いて出しましたが、MiriCanvas は断りなく入れ、計算が合わない数字もありました。使う前に、自分の会社の実際の数字に差し替えてください。
- Q.MiriCanvas で作った PPTX は PowerPoint で編集できますか?
- A.文字は編集できます。一方で、円や帯、写真などの飾りは画像として入っているので、PowerPoint で色や形を変えることはできません。フォントはファイルに埋め込まれていて、Mac の PowerPoint で開いても見た目はほぼ同じでした。文末の「。」だけが次の行に送られるところが2か所ありました。
参考・一次ソース
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