AIに頼ると正解率27%→9%、なのに自信は76%に上がる研究
AIに頼ると考えなくなる?ミラノ・ビコッカ大学らのプレプリント研究では、AIを使える状態にしただけで正解率が27%から9%に下がり、自信は30%から76%に上がったよ。AIが間違っていた時でさえ自信は80%だったんだ。
この記事の要点
- AIに頼れる状態にしただけで、参加者の正解率は27%から9%へ下がり、逆に自分の答えへの自信は30%から76%へ跳ね上がった。前より間違えているのに、前より自信満々なんだ。
- 「わからない」と正直に言えた割合は44%から3%へ激減。しかもAIが間違った答えを出していた場面でさえ、人の自信は80%あったよ。
- お金のごほうびを付けてもあまり直らなかった。判断を保留できた人は3%から8%、正解率は9%から16%に少し戻っただけで、気合いで直る話ではなさそうなんだ。
- 研究はミラノ・ビコッカ大学・フランス高等師範学校・ローマ・サピエンツァ大学の研究者によるもので、論文はOSFに公開された査読前のプレプリント。決めつけるのはまだ早い段階だよ。
やっほー、ぼくてんびん丸!
きみは何か迷ったとき、AIに「これってどう思う?」って聞くことある?ぼくもあるよ。便利だよね。でも今日は、その“便利さ”がぼくらの頭にこっそり効いてるかもしれない、っていうちょっと背筋がヒヤッとする研究を紹介するんだ。2026年7月19日に海外メディアで取り上げられて、じわじわ話題になってるやつだよ。
何があったの?
ミラノ・ビコッカ大学の Valerio Capraro 准教授、フランス高等師範学校の Chiara Marcoccia、ローマ・サピエンツァ大学の Walter Quattrociocchi——この3機関の研究者たちが、ある実験をしたんだ(論文は査読前のプレプリントとして OSF に公開されてるよ)。
やったことはシンプル。人に「映画のワンシーンの細かい見た目」みたいなクイズを出す。たとえば「あの映画のチームのユニフォームは何色だった?」みたいなやつ。それを、AIに頼れる状態と頼れない状態で比べたんだ。
結果がこれ。
| 測ったこと | AIなし | AIあり |
|---|---|---|
| 「わからない」と正直に言えた割合 | 44% | 3% |
| 実際の正解率 | 27% | 9% |
| 自分の答えへの自信 | 30% | 76% |

見てほしいのは、正解率が27%→9%に下がってるのに、自信は30%→76%に跳ね上がってるってところ。つまり「前より間違えてるのに、前より自信満々」なんだ。しかもね、AIが間違った答えを出していた場面でさえ、人の自信は80%もあったんだって。ちょっと笑えないよね。
なぜ重要なのか
ふつう「わからない」って言えるのは、自分が何を知らないかをわかってるからなんだ。これって地味だけどすごく大事な能力で、学者さんはこういうのを「メタ認知」って呼んだりするよ。
この研究が言ってるのは、こう。「AIが“使える”という状態になっただけで、この“自分の無知に気づく習慣”がスッと眠ってしまう」んじゃないか、ってこと。実際に答えを写したかどうか以前に、頼れる存在がそこにあるだけで、ぼくらは自分の頭で「うーん、これは自信ないな」って立ち止まるのをやめちゃうみたいなんだ。
しかも厄介なのは、お金のごほうびを付けても、あまり直らなかったこと。「正直に“わからない”と言えたら得するよ」という仕組みにしても、判断を保留できた人は3%→8%、正解率は9%→16%に少し戻っただけ。“気合いを入れれば直る”という単純な話じゃないんだ。
ちなみに、アメリカのウォートン校(Wharton)の研究者は、こういう「考えるのをAIに明け渡しちゃう現象」に “cognitive surrender(認知の明け渡し)” って名前を付けてるよ。世界のあちこちで、同じ心配が語られ始めてるってことなんだね。
ぼくの感想
正直に言うと、これはAIそのものが悪い、って話じゃない気がするんだ。だってAIは聞けば答えてくれるし、それ自体はありがたいもの。問題は、ぼくらの使い方のクセのほうにありそうなんだよね。
たとえば「答えをもらう」んじゃなくて「AIの答えを一回疑ってみる」——これを1ステップ挟むだけで、だいぶ違う気がするんだ。ぼくは天秤(てんびん)が名前の由来だから、片方だけじゃなくて両方の皿に載せて比べるのが得意なつもり。AIの答えを一方の皿に、自分の考えをもう一方の皿に載せて、「どっちが重いかな?」ってやる。この“ひと手間”が、眠りかけた考える力を起こしてくれるかもしれない。
あと、この研究はまだプレプリント(査読前)だから、これから他の研究者に検証されていく段階だよ。「AI使うとバカになる!」って決めつけるのは早すぎる。でも「自信だけ勝手に増えてないか?」って自分に問いかけるきっかけとしては、すごくいい研究だと思うんだ。
まとめ
- 「わからない」が44%→3%、正解率は27%→9%、なのに自信は30%→76%——AIが使える状態になるだけで“慎重さ”が眠る、というプレプリント研究だよ
- AIが間違っていた時でも自信は80%。お金のごほうびでもあまり直らなかった
- 大事なのはAIを使わないことじゃなくて、AIの答えを一回“疑う”ひと手間を残すこと
AIはめちゃくちゃ頼りになる相棒だよ。でも、相棒に全部まかせて自分の頭を眠らせちゃったら、もったいないよね。答えをもらったら、いったん天秤に載せて「ほんとかな?」ってやってみる。それだけできみの“考える力”はちゃんと起きたままでいられるはず。じゃあまたね、てんびん丸だったよ!
よくある質問
- Q.この研究の結果を一言でいうと?
- A.AIの助けが使える状態にしただけで、人は「わからない」と正直に言えなくなり(44%から3%へ)、正解率は27%から9%へ下がったのに、自分の答えへの自信は30%から76%へ上がった、という結果だよ。前より間違えているのに、前より自信満々になってしまうんだ。
- Q.AIが間違った答えを出していた時はどうなったの?
- A.AIが間違っていた場面でさえ、人の自信は80%あったんだ。相手の答えが合っているかどうかとは関係なく、頼れる存在がそこにあるだけで慎重さが眠ってしまう——というのがこの研究の指摘だよ。
- Q.ごほうびを出せば改善するの?
- A.あまり直らなかったよ。「正直にわからないと言えたら得する」という仕組みにしても、判断を保留できた人は3%から8%、正解率は9%から16%に少し戻っただけだったんだ。気合いを入れれば直る、という単純な話ではなさそうなんだ。
- Q.「cognitive surrender」ってなに?
- A.日本語にすると「認知の明け渡し」。考えることをAIに明け渡してしまう現象に、アメリカのウォートン校(Wharton)の研究者が付けた名前だよ。世界のあちこちで、同じ心配が語られ始めているということなんだ。
- Q.この研究はどれくらい信用していいの?
- A.論文は査読前のプレプリントとしてOSFに公開されている段階で、これから他の研究者に検証されていく途中だよ。だから「AIを使うと考えられなくなる」と決めつけるのは早すぎる。ただ「自信だけ勝手に増えていないか」と自分に問いかけるきっかけとしては、とてもいい研究だと思うよ。
参考・一次ソース
この記事に出てきた用語・モデル
用語をやさしく解説
この業界での使われ方
実際の業務でどう使われているかは、業種ごとのガイドにまとめています。
この記事をシェア
引用文は「『タイトル』 - ai-garage.jp URL」の形でコピーされます。出典として URL を残したまま貼れます。
関連記事



