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ビジネス

EU AI法とは?

別名: AI Act

EUのAI規制法。世界のAI規制の雛形に。

⚡ 30秒でわかる

EU AI法 の主なポイント

  • 1 2024年成立の世界初の包括的AI規制法で、AIをリスクの高さで4段階に分類して規制する。
  • 2 社会的スコアリングなど人権を脅かすAIは全面禁止、医療・採用など高リスク用途には品質管理や人間の監視を義務づける。
  • 3 EUに拠点がなくてもEU向けにAIを提供する企業に適用され(域外適用)、日本企業も無関係ではない。
  • 4 違反時の制裁金は最大3,500万ユーロまたは全世界年間売上高の7%と非常に重い。
  • 5 禁止AIは2025年2月にすでに施行済み。高リスク義務は当初2026年8月開始予定だったが一部は2027年12月へ延期の動きがあり、いずれにせよ各国AI規制の雛形となっている。

📖 詳しく

EU AI法 とは

EU AI法(AI Act)は、2024年に成立した世界初の包括的なAI規制法です。最大の特徴は「リスクベース・アプローチ」で、AIシステムを許容できないリスク・高リスク・限定リスク・最小リスクの4段階に分類し、危険なほど厳しいルールを課します。たとえば政府による社会的スコアリングなど人権を脅かすAIは全面禁止、医療診断や採用選考のような高リスク用途には品質管理・人間による監視・記録の保存などの義務が課されます。重要なのは「域外適用」で、EUに拠点がなくてもEU市場向けにAIサービスを提供する日本企業などにも適用され、違反すると最大3,500万ユーロまたは全世界売上高の7%という巨額の制裁金が科され得ます。規制は段階的に施行され、禁止AIはすでに2025年2月から適用が始まっています。高リスク用途の本格的な義務は当初2026年8月開始の予定でしたが、技術標準の整備の遅れを受け、Annex IIIの高リスクAIについては2027年12月へ延期する方向で調整が進んでいます(2026年時点、正式決定待ち)。GDPR(EU一般データ保護規則)が世界のプライバシー規制の標準になったように、各国のAI規制の「雛形」として参照されています。

❓ FAQ

よくある質問

Q. EU AI法(AI Act)とは何ですか?
A. EUが2024年に成立させた、世界で初めての包括的なAI規制法です。AIシステムを「許容できないリスク」「高リスク」「限定リスク」「最小リスク」の4段階に分け、リスクが高いほど厳しい義務やルールを課すのが最大の特徴です。
Q. GDPR(EUのデータ保護規則)と何が違うのですか?
A. GDPRが個人データの取り扱いを規制するのに対し、EU AI法はAIシステムそのものの開発・提供・利用を規制します。ただし「リスクに応じて義務が変わる」「EU域外の企業にも適用される」「巨額の制裁金がある」という設計思想は共通しており、AI版GDPRと呼ばれることもあります。
Q. 日本企業も対応が必要ですか?
A. EU市場に向けてAIサービスや製品を提供する場合は、日本に拠点があっても対応が必要です(域外適用)。まずは自社のAIがどのリスク区分に当たるかを確認し、高リスクに該当する場合はデータ管理や人間による監視の仕組みを整えることが第一歩になります。なお高リスク義務の施行時期は延期の調整が進んでおり、最新の適用スケジュールを確認しておくことが重要です。
Q. 具体的にどんなAIが禁止されたり規制されたりするのですか?
A. 政府による市民の社会的スコアリングや、人の弱みにつけ込んで行動を操作するAIなどは「許容できないリスク」として原則禁止です。一方、採用選考・医療診断・重要インフラの管理などに使うAIは「高リスク」とされ、品質管理や記録保存、人間の最終判断などの義務が課されます。チャットボットのような限定リスクのAIは、AIだと利用者に明示する透明性義務が中心です。

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